エイズ

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世界的に減少傾向だけど、性病で最も怖い病気の1つ

 

 

性病の中でも群を抜いて怖いとされているのが、この「HIV(エイズ)」です。
学校の性教育の授業で必ず習うので、知らない人はほとんどいないと思います。

 

また、HIV撲滅キャンペーンの一環で、街角でティッシュやコンドームなどを配っていたりもしますし、CMでもよく耳にする言葉なので、どのような病気なのかを知らなくても、名前だけは知っていると思います。

 

このHIVとは、Human Immunodeficiency Virusの略称で、ヒト免疫不全ウイルスのことを意味し、現在感染すると治すことができない病気です。
※HIVはウイルスの名前であり、これが進行し発症することで「エイズ」と呼ばれるようになります。

 

エイズは性行為以外でも感染しますが、性行為以外での感染は非常に稀です。

 

これはあくまでも現在報告されている、感染経路の数値なのですが、

 

・性行為感染70〜80%
・母子感染10%
・輸血感染3〜5%
・その他(針の使いまわしなど)5%

 

となっています。

 

つまり、感染経路のほとんどが「性行為」からとなっています。
ですから、性病に含まれるんですね。

 

ただ、性行為でHIVに感染する確率は1%未満と言われています。
つまり、感染力自体は弱いはずなのに、断トツにずば抜けて感染数が多く、それだけ日常的なことだからこそ、感染の割合が高いということですね。

 

現在、世界で約3400万人の方が、感染していると言われています。
その中で日本で感染している方は、HIVとエイズ患者を合わせると、約2万人と言われています。

 

ただし、世界的にみると、このHIV感染者数の新規感染は減少している傾向にあります。

 

が、それでも2011年だけで約250万人が感染したと報告され、日本国内で見るとエイズ患者が473人、HIV感染者は1,056人が新規に感染したと報告されています。

 

また、見直しの必要があるのが、かつては同性愛者の感染率が非常に高かったのですが、現在では異性との行為での感染者数も増大しています。
つまり、メディアがよく言っている「同性愛者による感染者数が多い」と言う情報は、もう古いんですね。
もちろん、まだ多くは同性愛による感染者が多いのは事実ではあるのですが。

 

さらに特筆すべきことは、HIV(エイズ)に感染する世代は20代〜30代に多いということ。
実はこの世代だけで約7割を占めると言われています。
それを考えると・・・すごく怖いですよね!

 

また、私のサイトでも以前紹介しましたが、高齢者による性病(HIV含む)感染者も増えています。
詳しくはこちらのページで紹介しています。

 

このHIVは、1回の性行為での感染率は1%未満と言われていますが、他の性病に感染している場合、これが何倍にも何十倍にも上がるといわれています。
つまり、感染力が非常に強い「クラミジア」や「淋病」に感染していた場合、HIVに感染する確率は1%を超えるということになります。
それが5%なのか10%なのか、あるいはもっと上になるのか、この辺りは体質や体調などによって変わるので、一概には言えませんが、とても怖いことは間違いありません。

 

通常、HIVに感染した場合、無症状である潜伏期間が数年〜10年だと言われています。
ただ、これも最近では潜伏期間が短くなっているという報告もありますので、早期発見が難しくなってきているようです。

 

また、会社の健康診断で血液検査した際に、発見できると思われている方もいらっしゃいますが、できません!
なぜなら、検査項目にHIVの検査項目が入っていないからです。

 

なので、こちらを調べるには、ご自身で保険所や病院に行って、検査する必要があります。

 

【男性の症状】

・初期症状は風邪に似た症状
・潜伏期間中は無症状
・発症後は、免疫力の低下により、様々な病気が発症する

 

【女性の症状】

・初期症状は風邪に似た症状
・潜伏期間中は無症状
・発症後は、免疫力の低下により、様々な病気が発症する

 

エイズ発症後は、健康時には何ともない菌などが、免疫力がないため、カラダで防ぐことができないので、どんどん病に侵されていきます。
これが重症化し、最終的には手の施しようがない・・・と言うのがこの病気なんです。

 

他人事のように思いますが、あなたのパートナーの過去の彼氏や彼女、あなたが付き合った彼女や彼氏の全ての経路は把握できないはずです。
だって、そのまた彼氏・彼女の付き合った相手を調べて・・・というねずみ講のようになってくるからです。

 

遠い病気だと思われる方が多いのですが、実はかなり身近な病気であり、いつ・どこであなた自身が感染してもおかしくありません。

 

一夜限りなど若気の至りなどもありますが、最低限コンドームは使用するようにしてください。
「自分を守れるのはあなた自身!」だけなのですから。

 

ただし、最近ではHIVに対しての研究がどんどん進んでおり、適切な治療を受けている場合、感染していない方とほとんど同じくらいの生涯を送れるようになりました。
※エイズ発症前の段階での治療の場合。

 

また、アメリカで世界初のHIV感染予防薬が承認されたり、日本で開発された新薬がアメリカで承認されるなど、かなり研究が進められています。
現在ではまだ治すことができませんが、近い将来、完全に治す薬が開発されるのも近いかもしれませんね。

 

■HIV対策
HIVウイルスは、血液以外にも精子や膣分泌液、唾液などにも含まれています。
その多くは血液に含まれていますが、次いで精子・膣分泌液にも多く含まれています。
そのため、「コンドーム」が非常に有効です。

 

■注意事項
汗や涙・尿・唾液などによる感染はありませんし、食べ物や飲み物の回し飲みでも感染しません。
ですから、日常生活において感染する心配はありません。

 

ただし、唾液での感染はないと書きましたが、唾液での感染(限りなくないですが)はあります。
唾液による感染は、バケツ一杯分の量を取らなければ問題ないと書かれているサイトなどもありますが、あくまでも確率であるため、感染する可能性はあります。

 

が、限りなく0%に近いため、感染することは極めてないと言えます。
また、ディープキスでの感染は現在報告されていませんので、安心できると思います。

 

ただし、HIVは血液や精液・膣分泌液・母乳に多く含まれており、ディープキス中に相手が出血している場合は感染します。
国内では報告されていませんが、海外では数件事例がありますので、相手が出血している場合は注意が必要です。

保健所なら無料でHIV【エイズ】検査が受けられる

保健所は、全国各地にありますので、お近くの保健所を探してみてください。
※事前予約などが必要なところもありますので、まず行かれる前にネットや電話で確認されることをおすすめします。

 

検査自体は血液を採取するだけですので、すぐに終わります。
結果は1〜2週間必要となりますが、匿名かつ無料で受けることができます。
※即日検査を実地している保健所もあります。

 

以上より、HIV検査のみを受ける場合は、保険所で無料で受けられるので、こちらをお勧めします。

 

なお、各種都道府県の保健所探しやより詳しいHIVについてまとめられているサイトがありますので、下記に載せておきますね。
HIV検査相談マップ

 

※赤十字社の献血結果で、HIVに感染しているかどうかはわかりません!
昔は感染していた場合告知してくれましたが、今は感染しても本人に教えてくれません。

 

ですから、絶対にHIV検査目的で献血を受けることはやめてください。

検査方法

HIV(エイズ)の検査方法について紹介したいと思います。

 

HIV検査には、「抗体検査」「NAT検査」などがあります。
ですが、一般的な検査は「抗体検査」となるため、ここでは「抗体検査」について紹介します。

 

抗体検査とは、病院や保健所・性病検査キットなどで行われる方法で、血液を採取し、その血液の中にHIVの抗体がないかを検査するものです。

 

検査は簡単で、血液を採取するだけとなります。
以前は注射を使って血液を採っていたのですが、最近では性病検査キットで使われているような「ランセット」を用いて、指の腹から少量の血液で検査できるタイプが増えてきました。
性病検査キットはこのタイプなのですが、病院や保健所ではマチマチなので、注射で採取するところもあります。

 

採取後、「スクリーニング検査」を行い、HIVに感染しているかどうかをふるい分けます。
スクリーニング検査は非常に精度が高いため、ここで感染の疑いがなければ、検査は終了となります。
※精密度が高すぎるため、偽陽性判定が出ることがあります。確率は3%程度で、この場合、確認検査が必要となります。

 

疑いが出た場合は、この後「確認検査」が行われ、より詳しく血液の抗体を調べます。
ここでは「偽陽性」か「陽性」かを調べる方法で、ここで陽性である場合、100%感染していることになります。

 

通常は1週間〜10日ほどの期間が必要となりますが、最近では即日検査を実地している保健所や病院も増えており、検査後1時間で結果がでます。
※ただし、保健所によっては、即日検査していないところもありますので、事前に電話して確認してください。

 

抗体検査には注意事項があり、それは「行為後、最低3か月必要」ということです。
この期間中に検査しても、正確な判断ができないため、要は抗体が少なすぎるため、感染していた場合でも陰性と判断されます。

 

最近では1〜2か月間でも可能としているところもありますが、確実性が低くなりますので、やはり3か月以上がベストだと私は思います。

 

ちなみにNAT検査とは、ウイルス遺伝子「核酸」を複製する検査で、抗体検査よりも短時間で正確に判断できる検査です。
感染後から約2か月で正確に調べることができますが、自動化できない上に検査費用が高いため、あまり検査では用いられません。

治療方法

以前は早期治療を行うことで、薬の耐性菌ができると懸念されたため、エイズが発症してからの治療が最適であると考えられた時期がありました。

 

しかし、近年の研究により、早期治療がHIVの進行を抑制し、エイズ発症を抑えると見直され、早期発見が重要であると捉えられるようになりました。

 

HIVの治療には、抗HIV療法を行います。

 

抗HIV療法とは、HIVウイルスに感染した人の免疫力を低下を防ぎ、長期間ウイルスの増殖を防ぐ治療方法です。
これを行うことで、エイズを発症することなく生涯を過ごすことが可能になりました。

 

具体的な治療には、複数の薬を組み合わせて治療を行います。
ただ、処方される薬にはいくつかの系統があり、種類も非常に多いです。
ですので、ここではHIV薬の系統について紹介します。

 

○プロテアーゼ阻害薬(PI)
○インテグラーゼ阻害薬
○侵入阻害剤(CCR5阻害剤)
○逆転写酵素阻害剤「2種類」
・非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)
・核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)

 

これらの系統を上手く組み合わせた薬を複数飲むことで、ウイルスの増殖を抑えます。

 

複数の薬を組み合わせる理由ですが、1つの薬だけで対応した場合、すぐに耐性菌ができてしまうため、それを防ぐために複数の薬を飲みます。
昔はかなりの数の薬を1日で飲む必要がありましたが、研究が進み、今では飲む量が減りました。

 

また、まだ認可が下りていませんが(2012/11/25現在)、アメリカで承認された「エルビテグラビル」というHIV新薬は、1日1錠とのことなので、現在HIV治療薬を飲まれている方にとって、朗報だと思います。

 

しかし、HIVの進行を抑える薬であって、治すことは現在ではできません。

 

また、一生涯飲み続ける必要があるということも忘れてはいけません。

 

現在抗HIV治療で報告されている副作用には、「胃腸障害」「糖尿病」「精神神経系症状」「肝機能障害」「頭痛」などがあり、今後はより副作用の少ない薬の開発が急がれています。