梅毒

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減少傾向にある梅毒だが、実は非常に怖い性病

 

 

昔ヨーロッパで爆発的に流行したのがこの「梅毒」で、当時非常に凶悪な病気とされ、不治の病と言われていた時代もありました。
それだけとても怖かった病気なんですね。

 

梅毒は性行為以外でも感染しますが、性行為以外で感染することは非常に稀です。

 

梅毒は以前は日本でもそこそこ感染することもあったのですが、近年はあまり聞かなくなりました。
そのため、クラミジアや淋病よりも知名度は低く、全く聞いたことがないという方も少なくありません。

 

ところが、です!

 

国立感染症研究所によると、25年度の梅毒患者の数は、24年度と比べると1.4倍の1226人と発表されており、統計が開始された平成12年度以降初めて1000人を上回ったと発表されています。

 

中でも注目すべきは、男性の感染者が8割も占めているということ。(女性感染者が急増。詳しくは下記で紹介)

 

これだけを見るとすごく不自然に感じるのですが、どうやら患者の多くは同性同士の性的接触の経験を持っている方だそうで、同性間の性行為が原因ではないかと考えられています。

 

ただし、今のところ増加の原因は不明とされているので、必ずしもこれが原因と特定はされていません。

 

(追記2015/12/23)

 

2015年の発表では梅毒に感染した方が2000人を突破!
これは統計を取ってから初めての、過去最悪の感染数です。

 

今までは感染者の多くは男性だったのですが、今年の統計を見ると女性感染者も大きく増えています。
特に20〜24歳の女性の感染者は、去年と比べると2.7倍になっており、今後も増えると予想されます。
※女性全体だと2倍(2014年と比べて)

 

これほど国内で梅毒が増えた原因の1つに、海外旅行者の増加が挙げられます。

 

日本の風俗は非常に人気があり、その中でも吉原や飛田は別格!
外国の方で風俗に訪れる方は年々増えており、それが原因に挙げられるのではないかと言われています。
※あくまでも推測の1つ

 

そこから雪だるま式に感染者が増え、統計を開始してから過去最悪に。
そのため、厚生労働省が注意を呼びかけています。

 

ただ、私の考えでは今後も増加傾向になると思います。

 

梅毒は感染力が強く、初期の頃は感染したことに気が付きにくい性病です。
そのため、クラミジア・淋病と同じように、感染を防ぐことは難しいことが理由です。

 

(追記2016/3/13)

 

岡山県では梅毒に感染した方が、ここ2年で倍になっていると山陽新聞で報じられています。
2013年は1ケタだったのが、2014年には21人・2015年には24人と推移しています。
(2015年度の内訳は、男性が22人・女性が2人)

 

つまり、以前から言われているように、同性間(男性)の性行為が原因である可能性が高いです。

 

もちろん、国立感染症研究所のデータによると、女性の感染者数も増加しているのですが、その多くは男性の感染。
しかも、データで紹介されている感染者数はあくまでも検査された方のみなので、今後はもっと増えることは間違いありません。

 

岡山県内で「梅毒」患者が増加 2年連続20人超、早期検査を 山陽新聞デジタル

 

(追記2016/9/14)

 

やはり梅毒患者がどんどん増加傾向にあります。
すでに歯止めが効かない状態でもあり、特に10代〜20代の増加が顕著になっています。

 

この背景にはある特徴が関係しています。
それがコンドームの使用率が低いということです。

 

基本的な性病はコンドームで抑えることが出来ますが、それを知らずに生でする人たちが多いのです。
AVの影響やネット上の動画など、これらが昔よりも手軽に見られるようになったことで、それが当たり前のように思ってしまうからだといわれています。

 

そのため、梅毒に感染する方も年々増えており、早急に対策を取らなければ、クラミジアや淋病と同じく爆発的に増加すると予想されます。

 

また、注意しなければならないのは、HIVとの併発が多いということ。
これは治療ガイドラインに「梅毒を発症している患者にはHIVの検査を行うこと」と記載されており、他の性病とは異なる点でもあります。

 

■梅毒は怖い性病なのか?

 

では、もし今「梅毒に感染すると治らないの?」と思われるかもしれません。
実は梅毒自体の菌は非常に弱いんです。
これはクラミジアや淋病でも同じで、基本的には性病の菌自体は非常に弱いです。

 

そのため、梅毒も抗生物質「ペニシリン系」で治すことができますので、そこまで怖がる必要はありません。

 

この梅毒ですが、潜伏期間は3週間から3か月とされています。
その間は病院や性病検査キットを利用しても、陽性反応はでることがありませんので、ある程度の期間を空けてから調べる必要があります。
どのくらい空ける必要があるのかは個人差もあるため、一概には言えませんが、性行為後最低でも1か月以上は期間を空ける必要があります。

 

梅毒は治療して完治しても、その抗体価(梅毒トレポネーマ)が陰性になることはありません。
この点は他の性病とは違いますので、注意が必要です。

 

梅毒の症状ですが、クラミジアや淋病などとは違い、男女ともに似たような症状が出るのが特徴です。

 

【男性の症状】

・感染した場所(性器・肛門・口腔)にしこりができます。
股関節のリンパが腫れたりする症状が出ます。

 

【女性の症状】

・女性も同じく、感染した場所(性器・肛門・口腔)にしこりができます。
股関節のリンパが腫れたりする症状が出ます。

 

という症状が出るとされています。

 

ただし、厄介な性病であり、しこりができた場所をしばらく放置していると、自然と消えてしまう特徴があります。
これは治ったわけではなく、症状が次の段階に移動している段階となります。

 

梅毒は初期の段階であれば比較的簡単に治療することができるのですが、長期間放置すると非常に恐ろしい病気となりますので、早期発見が非常に大切です!

 

また、妊婦さんが感染している場合、胎児にも感染することがありますので、女性の方は特に注意が必要です。
ただし、現在では妊婦検診で梅毒に感染しているかどうかチェックしているので、母子感染することは防げるようになっています。

 

私も妹が妊婦健診するまで知らなかったです。
最近は妊婦健診をしない方も増えているので、子供のためにも是非妊婦健診は受けるようにしてください。

 

(2014/5/21追記)

 

今現在の国立感染症研究所の梅毒患者の報告数は、東京146人・大阪65人・愛知50人・神奈川29人・千葉15人・栃木と北海道14人・福岡13人・埼玉12人・静岡11人・宮城8人となっており、都心部を中心に患者が多く、男性の患者が多くを占めています。

 

より詳しい詳細が知りたい方のために、こちらにNID国立感染症研究所のURLを記載しておきますね。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

梅毒の潜伏期間について

梅毒はクラミジアや淋病などのSTDとは違い、潜伏期間と症状が異なります。
それについて紹介したいと思います。

 

梅毒の抗体ができるのには時間がかかるため、検査するには性行為後最低でも1か月後となります。
それよりも前に検査した場合、適正に判断されません。

 

潜伏期間ですが、「第一期」「第二期」「第三期」「第四期」の4段階に分けられています。
※発症は第一期になりますので、残りは潜伏・・・という言葉が正しいのかは難しいところです。

 

第一期の症状

梅毒に感染後3週間〜3か月程度で発症します。
性器や肛門・口腔にしこりができたり、股関節付け根が腫れたりします。

 

おそらく自覚症状はあると思いますが、痛みがないため放置されるケースが多いようです。
厄介なのが、しこりや腫れが出た後、数週間放置すると自然と消えてしまうこと。

 

これは自然治癒したのではなく、次の症状に移行している段階です。
体全身に広がっているという段階ですので、治ったと勘違いしないでくださいね。

 

第二期の症状

第一期の症状から症状が悪化し、血液などに病原菌(梅毒)が体全体に広がります。
第二期は3か月〜3年未満とされており、この期間は痛みや痒みなどを伴わない赤い斑点やバラ疹・ぶつぶつなどの症状が現れます。

 

この期間中も放置していると自然と消えてしまうため非常に厄介ですが、体内で活発に活動しているため、こちらも治癒したわけではありません。

 

この期間が性行為で相手に感染させてしまうもっとも感染力の強い時期です。
パートナーなどに絶対に感染させないように、違和感などを感じたらすぐに病院などで検査してください。

 

第三期の症状

感染してから3年以上の経過が第三期となります。
ゴム腫や結節性梅毒疹などにより、潰瘍や皮膚から筋肉、骨などの深部組織を破壊していく状態です。

 

非常に怖い状態ですが、治療が困難だった昔とは違い、現在は薬で治すことができるようになりました。
ですから、ここまで進行することは非常に稀であり、近年では第三期の症状が発症するケースは激減しています。

 

第四期の症状

梅毒に感染してから10年以上の経過が第四期となり、変性梅毒と呼ばれるようになります。
非常に怖い状態であり、中枢神経(脳や脊髄)や心血管系(心臓など)が梅毒におかされ、最悪の場合死に至ります。

 

ただし、こちらも第三期同様に、抗生物質(ペニシリン系)などの登場により、ここまで進行することは稀になりました。
つまり現在では第三期・第四期はほとんど発症しなくなりましたので、そこまで心配する必要はありません。

検査方法

梅毒の検査方法を紹介したいと思います。

 

梅毒の場合、検査方法は男女ともに血液検査となります。
血液を検査することで、梅毒の病原体である「梅毒トレポネーマ」という抗体を検出することができます。
これが陽性である場合、梅毒に感染しているということになります。

 

梅毒は非常に弱い菌ですので、初期の段階であれば抗生物質(ペニシリン系)で早期に完治することができます。
放置して治る病気ではありませんし、発見が遅れると非常に厄介な病気となりますので、心配である方は病院や性病検査キットで検査してみてください。

治療方法

梅毒の治療方法ですが、内服薬(抗生物質)+注射薬、または内服薬のみとなります。

 

一般的に使用される抗生物質はペニシリン系となりますが、病院で処方された抗生物質であれば問題ないと思います。
が、おそらく内服薬はペニシリン系である可能性が非常に高いと思います。
ペニシリン系が体に合わない場合は、テトラサイクリン系などの抗生物質を利用します。

 

現在、注射薬+抗生物質・注射薬・内服薬があり、この辺りは受診される病院によって変わります。
ただし、今後は注射薬+抗生物質の組み合わせが一般的になることは間違いないと思います。
今はまだ梅毒による耐性菌は発見されておりませんが、いずれクラミジアや淋病などのように出てくることが予想されるからです。

 

さて、梅毒の症状には第一期から第四期に分けることができることは先ほど紹介しました。

 

どの段階の症状になっても、基本は抗生物質での治療となりますが、発見された時期によりその治療期間が非常に長くなります。
ですから、早期発見が非常に大切であり、できれば第三期の症状が出るまでには発見したい性病です。

 

何度も言いますが、早期の段階であれば早く完治することができます。
これを放置すると完治までに非常に時間がかかりますし、第四期まで進んでしまうと最悪の場合死に至ることがあります。

 

早期治療の場合、2週間〜4週間程度、つまり長くても1か月ほどで完治することができます。
晩期治療の場合、8週間〜12週間程度かかるとされており、下手をするとそれ以上かかることもあります。

 

どの性病(STD)にも言えることですが、治療中はお医者さんがいいと言うまでは必ず処方された薬は飲み続けてください。
症状が良くなったからと言って、体内にある菌が消滅したわけではありません。
あくまでも症状が軽くなっただけです。
確実に治してしまわないと後々大変なことになりますので、ご自身のためにも必ず服用を中止することはやめてください。

 

冒頭でも紹介しましたが、近年また梅毒に感染する方が増えていますので、安易に考えず気になる方は検査されてください。